スギ花粉症には、「舌下免疫療法」という自宅で服用できる治療法があります。
体質から改善していく、根本的な治療法で症状の改善が期待されます。
鼻水、鼻づまり、目のかゆみなどでお困りの方、ぜひご相談ください。

スギ花粉症とは
花粉症は、アレルギー性鼻炎やアレルギー性結膜炎の一種で、植物の花粉(アレルゲン)が原因となり、くしゃみ・鼻水・目のかゆみなどの症状を引き起こす病気です。
その中でもスギ花粉症は、日本で最も患者数が多く、スギ花粉がアレルゲンとなって症状を起こすものです。
治療には、まずメガネやマスクで花粉を避けるといった基本的な対策が大切です。
そのうえで、飲み薬や点眼薬などの薬物療法、手術療法、さらに原因に働きかける「アレルゲン免疫療法」があります。アレルゲン免疫療法には「皮下免疫療法」と「舌下免疫療法」があります。

舌下免疫療法とは
舌下免疫療法は、アレルギーの原因となる物質(アレルゲン)に少しずつ体を慣らしていき、症状をやわらげる「アレルゲン免疫療法」のひとつです。
皮下に注射する「皮下免疫療法」もありますが、舌下免疫療法は舌の下に治療薬を投与するため、自宅で続けられるのが大きな特長です。薬剤には液体タイプと錠剤タイプがあります。
この治療は、服用方法・服用量・副作用への理解が必要で、必ず医師の診断と管理のもとで行います。スギ花粉症と診断された方が対象となります。

期待できる効果
- くしゃみ・鼻水・鼻づまりの改善
- 目のかゆみ・涙目の改善
- アレルギー治療薬の減量
- 生活の質(QOL)の改善
服用期間・時期
舌下免疫療法は、スギ花粉が飛んでいない時期に開始します。
花粉が飛散している間は体の反応が過敏になっているためです。
スギ花粉の飛散は 1月〜5月頃(ピークは2〜4月) ですので、開始時期については医師にご相談ください。
服用スケジュール例
医師による診断を受け、治療の適応があるか確認します。
1日1回、少量からスタートします。
- 初回は必ず医師の監督下で行います。
- 2日目以降は自宅で服用可能です。
少量から始めて慣れてきたら、決められた量を毎日続けます。
- 定期的な通院が必要です(少なくとも月1回の受診が望ましい)。
- 数年間にわたり継続することが大切です。
治療効果を得るためには、3年以上の継続服用が推奨されています。
副作用について
よく見られる副作用
- 口内炎や、口内の浮腫、かゆみ、不快感
- 喉のかゆみ、刺激感、不快感
- 耳のかゆみなど
重大な副作用(まれ)
- アナフィラキシーショック
治療で気をつけること
舌下免疫療法の薬を服用する際には、いくつかの注意点があります。
服用前後2時間は、以下の行為を避けてください。
- アルコール摂取
- 激しい運動
- 入浴
服用後2時間以降に行う場合も、副作用の出現に注意が必要です。
舌下免疫療法はアレルゲンを体内に取り入れる治療のため、局所的あるいは全身のアレルギー反応が起こることがあります。まれに強いアレルギー反応が出て、重い症状につながる可能性もありますので、必ず医師の指示に従ってください。
保険適応について
日本では、「スギ花粉症」「ダニアレルゲンによる通年性アレルギー性鼻炎」が舌下免疫療法の保険適応となっています。
詳細や適応の可否については、医師にご相談ください。
つらいアレルギー症状は我慢せずにご相談を
荻窪痛み&リハビリクリニックでは、お客様にあった治療法をご提案いたします。
一人で悩まずに是非ご相談ください。

