
「体重は減っているのに、なぜか体脂肪率が下がらない…」そんなお悩みはありませんか? 頑張ってダイエットしているのに結果が出ないと、モチベーションも下がってしまいますよね。
実は、体重が減っても体脂肪率が減らないのには明確な理由があります。それは、脂肪を燃やすための「メカニズム」がうまく働いていないからです。
このコラムでは、ダイエットで体脂肪を効率よく減らすための3つのメカニズムを解説し、具体的な改善策をご紹介します。
体脂肪を減らすための3つの必須条件
脂肪を分解する
まず、体脂肪はそのままでは燃やすことができません。燃焼させるためには、まず脂肪を「分解」する必要があります。
この脂肪分解に不可欠なのが、消化酵素の一種であるリパーゼです。リパーゼを活性化させることで、脂肪は効率よく分解されます。
- 適度な運動: 激しすぎる運動はリパーゼの働きを弱めてしまうことがあります。ウォーキングやジョギングなど、少し汗ばむ程度の有酸素運動がおすすめです。
- タンパク質を摂る: リパーゼを活性化させるためには、アミノ酸の摂取が大切です。アミノ酸は肉や魚などのタンパク質を摂取することで得られます。

分解した脂肪を燃焼させる
脂肪が分解されたら、次はエネルギーとして「燃焼」させる必要があります。せっかく分解しても、燃焼されなければ再び体脂肪として蓄積されてしまいます。
分解された脂肪は、細胞内のミトコンドリアでエネルギーに変換されます。つまり、脂肪をミトコンドリアに運ぶことが非常に重要になります。
- L-カルニチンを摂る: 分解された脂肪をミトコンドリアに運ぶ働きをするのが、L-カルニチンです。この役割は他の栄養素では代用できません。L-カルニチンはアミノ酸の一種で、肉などの動物性タンパク質に多く含まれます。サラダ中心の食生活などで不足しがちなので、注意が必要です。

ミトコンドリアの働きを促す
ミトコンドリアに運ばれた脂肪は、さらにエネルギーに変換される過程で、ビタミンや酵素の助けが必要になります。
- ビタミンB群: 脂肪燃焼の「着火剤」となるのが、ビタミンB群です。主に動物性食品に多く含まれています。
- コエンザイムQ10: 脂肪を燃やし続けるための栄養素がコエンザイムQ10です。青魚や大豆、くるみ、アーモンドなどに豊富に含まれています。
これらの栄養素が不足していると、せっかくミトコンドリアに運ばれた脂肪もうまくエネルギーに変換できません。バランスの良い食事を心がけ、積極的に摂取しましょう。

医学的根拠に基づいたダイエットサポートは当院へ

「食事や運動方法が自分に合っているか不安…」「もっと効率的に体脂肪を減らしたい」とお考えの方は、
ぜひ当院へご相談ください。
当院は、メディカルフィットネスジム「こもれびテラス」を併設しており、管理栄養士や理学療法士が常駐しています。
医学的な知見に基づき、お客様一人ひとりに合わせた最適なダイエットプランや運動方法をご提案します。
健康的な身体づくりを目指したい方は、お気軽にお問い合わせください。
記事の監修
医師 田部田 英之
【経歴】
2002年 慶応義塾大学医学部卒業
2003年 順天堂大学ペインクリニック入局
2006年 保谷厚生病院麻酔科長就任
2009年 BIGTREE.練馬クリニック院長就任
2025年 荻窪 痛み&リハビリクリニック院長就任
