さつまいもはダイエットにいいですか?

秋から冬にかけて旬を迎える「さつまいも」は、自然な甘みと豊富な栄養で注目される食材です。
近年では「さつまいもダイエット」として、健康的に体重を管理したい方の間でも人気が高まっています。
しかし、正しい方法で取り入れなければ、かえって栄養バランスを崩す可能性もあります。ここでは、予防医療の観点から
さつまいもダイエットのポイントを解説します。

さつまいもの栄養的魅力

 さつまいもには、食物繊維、ビタミンC、カリウム、ポリフェノールが豊富に含まれています。特に食物繊維は腸内環境を整え、便通を改善する働きがあります。また、ビタミンCは加熱しても壊れにくく、美肌や免疫力の維持にも役立ちます。さらにカリウムは体内の余分なナトリウムを排出し、むくみの予防にも効果的です。

ダイエット効果の理由

さつまいもは白米やパンに比べて血糖値の上昇が緩やかな低GI食品です。これにより、食後の急激なインスリン分泌を抑え、脂肪の蓄積を防ぐ効果が期待できます。また、自然な甘みがあるため、甘いものを我慢するストレスを軽減できるのも大きな魅力です。

注意したいポイント

ただし、食べ過ぎは禁物です。さつまいもは糖質を多く含むため、主食として取り入れる場合は1日100〜150g(中サイズ半分程度)を目安にしましょう。また、焼きいもよりも蒸しさつまいもの方がカロリーを抑えられ、栄養も保たれやすいとされています。バターや砂糖を加えず、素材の甘みを
活かして食べることが大切です。

健康的な取り入れ方

朝食や昼食に主食の一部をさつまいもに置き換えるのがおすすめです。
たとえば「ご飯の半分をさつまいもにする」ことで、カロリーを抑えながら満腹感を得られます。食物繊維が多いため、ゆっくりよく噛んで食べることで消化を助け、食後の血糖値上昇もより穏やかになります。


さつまいもは「ダイエット食」というより、栄養バランスを整える健康サポート食品として考えるのが理想的です。
体質や生活習慣に合わせ、無理のない範囲で取り入れましょう。

 当クリニックでは、管理栄養士による食事相談も行っております。お気軽にご相談ください。

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