帯状疱疹の痛みに対して、痛み止めの湿布や市販の塗り薬はあまり効果はありません。
また、皮膚症状の状態によっては、薬の塗布が刺激となり症状を悪化させてしまう危険があります。
そのため、帯状疱疹の痛みに対する治療は医療機関の受診をおすすめします。
帯状疱疹の痛みについて
帯状疱疹の痛みは皮膚の表面の炎症ではなく、神経の炎症や神経が損傷してことによっておこります。
一方、鎮痛湿布であるロキソニンテープやサロンパスなどの市販の軟膏は神経の痛みに対してはほとんどききません。
そのため、帯状疱疹の痛みに対して、痛み止めの湿布や市販の塗り薬はあまり効果がでないのです。
有効な治療法は?
神経痛に対する痛み止め

神経痛用の薬であるプレガバリンやデュロキセチンなどの使用も考えられます。必要に応じて、
鎮痛薬のロキソニンなどを併用する場合があります。医療機関を受診して医師の指示に従ってください。
ペインクリニックでのブロック注射
痛みが強い場合は、ペインクリニックにてブロック注射を行うこともあります。
ブロック注射は神経の炎症を抑え、痛みの慢性化を防ぐための治療です。
自宅で治療を行っていくにあたっての注意点
自己判断での湿布はさける
皮膚が傷つき悪化する可能性があるため、自己判断で湿布を使用しないようにしましょう。
前述の通り、湿布を使用しても帯状疱疹の痛みに対しては効果はほとんどでません。
清潔を保ち、皮膚の症状部分をこすったり温めたりしすぎない。
帯状疱疹はウイルスの活動が再開した状態のため、患部を清潔に保ち
炎症している神経も刺激しないようにする必要があります。
医師に相談する
帯状疱疹は帯状疱疹後神経痛に進行する可能性があります。進行した場合は
数ヶ月〜数年痛みが残ってしまうことがあります。後遺症に進展させないためにも、はやめに医療機関を受診しましょう。

帯状疱疹は痛み止めの湿布や市販の塗り薬では効果がありませんが、痛みをやわらげる治療法があります。
症状がでたら我慢せず、はやめに医療機関を受診して適切な処置を行うようにしましょう。
