せっかく旅行にたのに、帯状疱疹になってしまうと「温泉入っていいのかな?」と心配になります。
ピリピリとした痛みや水ぶくれ等の症状が出ていると、余計に不安になると思います。
結論から言うと、「症状の状態によって変わる」というのが答えです。

次の症状がある場合は注意!
☑発疹、水ぶくれがある
☑かさぶたになってない
☑ジュクジュクしている
☑痛みが強い
帯状疱疹の原因は水痘・帯状疱疹ウイルスによるもので、多くの人が子供の頃にかかる「水ぼうそう」と同じウイルスになります。
水ぶくれの中には水痘・帯状疱疹ウイルスが潜んでいて、破れると他人に感染させるリスクがあり、
水痘にかかったことがない人や免疫力が低下している人、妊婦、乳児に感染を引き起こす可能性があります。
乳児や、妊婦は水ぼうそうが重症化するリスクが高く、妊娠中に発症した場合には、先天性水痘症候群の赤ちゃんが出生することも!
発疹や水ぶくれがある時期は無理せず個室のシャワーで軽く流す程度にしておきましょう。
感染リスク、重症化を抑えるために!
発疹が乾いてかさぶたで傷口がふさがっている時期は、入浴しても問題ないケースが多いです。
入浴時のポイント
・帯状疱疹発症時に「発疹の状態」と「体調の安定」を把握しましょう。
・発疹や水ぶくれがある場合は入浴を控え、個室のシャワーなどにしましょう。
・ぬるめのお湯(約38℃)で入浴しましょう。
・刺激の強い石鹸は避け、患部は優しく洗い、入浴後はしっかり保湿をしましょう。
・タオルは清潔なもを使用し、他人と共有はしないようにしましょう。

旅行先お風呂に入りたい場合は、個室風呂や貸切風呂など、他人とお湯を共有しない環境を選ぶのがおすすめです。
その方が周囲への感染リスクを気にせず、気持ちよくリラックスできます。
旅行中は、疲労がたまったり、寝不足になったりしやすくなります。
帯状疱疹は免疫力の低下で悪化することもあるため、「せっかく来たから」と無理に動き回るより、休憩時間を取ることをおすすめします。
また、痛みがつよくなったり、発熱がある場合は入浴も控え、しっかり体を休めましょう。
心配なときはご相談ください
帯状疱疹で生活に困ったこと、不安なことがあれば、遠慮なくご相談ください。
患者さんとご家族が安心して楽しい旅行を過ごせるよう、サポートいたします。
